7S

7Sとは、業界を代表する戦略コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)が提唱した、組織を分析・診断する際に役立つからはじまるつの切り口を示したフレークワークです。

7Sは、ソフトの4Sとハードの3Sに分類されます。それぞれの切り口を、実際のチェックポイント例と合わせて説明します。

なお、これらのうち、ソフトのつは経営陣や従業員の価値観が複雑に絡み合うため、短い間に変更することは非常に困難です。それと比べると、ハードのつは変えていこうとする意思があれば変更可能なものです。

こうしたこともあり、ハードをしっかりと設計・運用しようと躍起になるケースが多く見受けられますが、ソフトとのバランスや整合性を欠けばまったく機能しません。

例えば、臨機応変な顧客サービスがとりわけ大切な接客業にも関わらず、従業員などスタッフの自主的な判断を認めない企業風土や組織構造では事業の成功は望めないでしょう。また、経営陣がハードを緻密に設計することに夢中になる余り、従業員が理解できないような評価制度を作ってしまっては、価値観や理念を浸透させることはできません。

持続的な成長を続ける企業ほど、各要素が整合性を保ち、お互いに強め合っており、企業全体として持っている力を存分に発揮しています。つまり、7Sのそれぞれの要素は個別に強化すればよいわけではなく、全体としてのバランスやつながりを意識しなくてはならないのです。

以上の説明からも明らかな通り、7Sには「これが100%正しい」といった正解はありません。会社の数だけ理想的な相関性やバランスがあります。したがって、どこかの会社を真似するのではなく、刻一刻と移りゆく経営環境を見据えながら、自社ならではの7Sを探し続ける姿勢が強く求められます。

 

 

最終更新 ( 2010/05/07 14:01 )