ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーはバーバラミント氏によって考案されました。バーバラミント氏が世界でもっとも有名なコンサルティング・ファームであるマッキンゼー社在職時に、クライアントに納品する提案書の書き方を研究開発し、マッキンゼー式ドキュメントの標準型を完成させました。


その提案書の書き方の中心的な考え方がピラミッドストラクチャーです。その後、多くのビジネスパーソンがその考え方に従って文書を作成するようになり、提案書やビジネスドキュメントのデファクト・スタンダードとなりました。

ピラミッドストラクチャーでは、まず、中心となる命題(メインメッセージ)の下に、それをサポートするサブメッセージを複数個置きます。それらの下に、個々のメッセージの根拠となる事実を列挙させます。ピラミッドストラクチャーの言葉通り、文書構造をピラミッド状に整理して分類することを示します。

【メインメッセージ】       
サブメッセージ1 
┃┣根拠となる事実1
┃┣根拠となる事実2
┃┗根拠となる事実3

サブメッセージ2
┃┣根拠となる事実1
┃┣根拠となる事実2
┃┗根拠となる事実3



では、具体的なピラミッドストラクチャーの活用方法を説明します。

ピラミッドストラクチャーでは、まず、具体的な情報や観察事項をひろく書き出します。それをグルーピングし、そこからメッセージを抽出します。さらに、そのメッセージを組み合わせて、最終的な結論を導きだします。そのうえで、トップダウンで論理性のチェックを行います。こうやってピラミッドストラクチャーを用いることで、複数の情報からどのように結論を導き出したかという論理展開を構造化することができます。

そうすることで、2つのメリットが生まれます。

1つ目は、「本人が、論理の妥当性をチェックしやすくなる」ということです。自らの結論が、どのような事実に基づき、どのような論理展開をしているのかをチェックすることが可能になります。 また、提案書を何度も書いた経験のある方ならわかると思いますが、考えがまとまらないうちに書き出すより、『ピラミッドストラクチャー』に代表されるように、ドキュメント構造の設計図を作ってから書き出した方が、方向転換などの軌道修正も含めたトータルの時間は短縮が可能になります。

2つ目は、「考えを伝えられた人間が、相手がどのような論理に基づいてその結論を出したのか容易に理解できる」ということです。事実ベースからメッセージを導きだすことで、どの事実に注目し、そこからどのような意見を持ち、その論理構成はどうなっているかを聞き手は知ることができます。そのため、ピラミッドストラクチャーはビジネスの世界において、円滑なコミュニケーションを目的として用いられます。

ピラミッドストラクチャーは、ロジックツリーと見た目が似ていますが、ロジックツリーが要素分解することを狙いとしているのに対し、ピラミッドストラクチャーは断片的な情報からメッセージを見出すためのツールと言えます。ロジックツリーがトップダウン式だったのに対し、こちらはボトムアップ式であるといえます。