フレームワーク

フレームワークとは、分析や問題解決・コミュニケーションなどにおける「考え方の定石」を言い、通常MECE(漏れなくダブりなく)に分類された枠組みになっています。代表的なフレームワークとしては、マトリクス、ロジックツリーなど幅広く利用できる基本的な考え方や、3C4P5Fなど特定の分析に対応した個別の考え方が存在します。

これらのフレームワークを用いて思考することを「フレームワーク思考」と言い、これによって考えに漏れをなくし、重複なく大きな視点で物事を捉えることができます。様々な課題に応じた定型的なフレームワークも数多く存在するため、効率良くスピーディーに思考することが可能となります。また、第三者とコミュニケーションを取る際にも論点を共通理解し説明を円滑に進めることができるなど、ビジネスパーソンとしての生産性を飛躍的に高めることができます。実際に、鋭い指摘をする人や考えるスピードが速い人など、安定して高いパフォーマンスを発揮する人の多くは、これらのフレームワークを使いこなしています。

また、フレームワークを用いることには、強制的に思考を発散させるというメリットがあります。決められた項目を洗い出すことで、新たに何かが見えてくることがあるのです。そこから、新たな洞察が可能となったり、新しいアイデアが生まれたりします。このように、フレームワークはビジネスのあらゆるところで活用が可能です。

しかし、フレームワークを使うにあたっては注意点が存在します。

一つ目は、情報の整理に終わる危険性です。フレームワークを使う際に重要なのは、どのように情報を整理するか、整理した情報から何を言うかです。フレームワークを使うことで思考が停止してしまい、堀下げが浅くなってしまわないように注意が必要です。

二つ目は、分析に固執してしまう危険性です。フレームワークを使って分析することが目的化してしまい、意味のない分析や必要のない分析を繰り返し、当初の目的とは関係のない結論を導きだすという危険性があります。

いずれの場合においても、フレームワークによる情報整理に意味があるのではなく、そのフレームワークを用いるに至った目的に対するアクションに結びついて初めて意味を持ちます。フレームワークはそのためのツールやチェックリストと認識して活用することを意識しましょう。

また、無理に既存のフレームワークに当てはめることより、自分なりの独自の切り口を考案した方が良い場合もあります。問題解決のステップが進むと、事象が複雑になり、より踏み込んだ分析や検討が必要になります。事象に応じた独自の切り口を見つけることが重要です。

このように独自の切り口を見つける力を養うためにも、既存のフレームワークを用いる際には、そのフレームワークは「何を目的としているのか」・「何に適していて、何に適していないのか」などを考え、必要に応じて既存のフレームワークに工夫を加えるなど、日々トレーニングをしてみる必要があります。