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良いエグゼクティブコーチの見極め方――契約前に確認したい5つの質問

| エグゼクティブコーチング 西田徹 株式会社エデュケーション

良いエグゼクティブコーチの見極め方――契約前に確認したい5つの質問


コーチングには国家資格がなく、誰でも「コーチ」を名乗れます。だからこそ、選ぶ側に見極めの基準が必要です。契約前にコーチ本人にぶつけていただきたい5つの質問を、コーチの側からお伝えします。


コーチングには国家資格がありません。極端に言えば、今日から誰でも「エグゼクティブコーチ」を名乗れます。そして役員クラスへのコーチングは決して安い買い物ではなく、効果はコーチの力量に大きく左右されます。

つまり、選ぶ側に「見極めの基準」が必要なのです。今回は、コーチである私自身が「契約前にこれを聞いてほしい」と考える5つの質問をお伝えします。サービスを提供する側がこれを書くのは少々勇気が要りますが、業界の健全化にもつながると信じて、率直に書きます。

Q1:どの資格を、どのレベルで持っていますか?

資格がすべてではありません。しかし、資格は「第三者による品質の検証を受けたか」を示す、数少ない客観指標です。

事実上の世界基準である国際コーチング連盟(ICF)の資格には、ACC・PCC・MCCの3段階があります。それぞれに求められるコーチング実践時間が異なり(100時間・500時間・2,500時間以上)、いずれも実技審査と倫理規定の順守が課されます。「コーチングを学びました」と「第三者の審査を通過しました」の間には、大きな距離があります。詳しくは「MCC資格を持つコーチによるエグゼクティブコーチング」をご覧ください。

Q2:経営の文脈を理解できますか?

エグゼクティブコーチングでは、戦略、財務、組織、株主、後継——経営の言葉が飛び交います。コーチが答えを出す必要はありませんが、話が「通じない」相手には、経営者は深い話をしません。

経営経験、コンサルティング経験、経営学の学習歴、これまで扱ってきたテーマ。遠慮なく聞いてください。この点は「エグゼクティブコーチに必要な4象限の知見」でも詳しく論じています。

Q3:守秘と倫理を、どう扱いますか?

セッションの内容は守秘されるのか。会社がスポンサーの場合、スポンサーへの報告はどの範囲で行うのか。準拠する倫理規定は何か(ICF認定コーチであればICF倫理規定の順守が義務です)。

ここへの回答が曖昧なコーチは、避けるべきです。守秘の設計は、コーチングの効果そのものを左右する土台だからです。

Q4:相性を確認する機会はありますか?

体験セッションを設けているか。そして「合わなければ断ってよい」と、コーチの側から言えるか。

コーチングの効果は相性に大きく依存します。良いコーチほど、このことを知っているので、相性確認の機会を必ず用意し、断る自由を保証します。逆に、体験の場で契約を急かすようなら、その時点で見送りをおすすめします。

Q5:効果を、どう考えていますか?

「必ず業績が上がります」「劇的に変わります」——魔法を約束するコーチには注意が必要です。誠実なコーチは、効果の出方(本人の行動変容、周囲の観察、合意した目的への進捗)と、その限界(本人のコミットメントが前提であること)を、率直に説明できます。効果の確認方法については「エグゼクティブコーチングの進め方」で具体的に書いています。

この5つの質問は、弊社にもぶつけてください

以上の5問は、そのまま弊社との体験セッションでお聞きいただいて構いません。むしろ歓迎します。複数のコーチを比較検討される場合の共通の物差しとしてもお使いください。良い問いを持つクライアントは、良いコーチングを引き出します——それは、契約前の見極めの段階から、すでに始まっているのです。