マーケティング研修
マーケティングとは、お客様の「買いたい」を作ること。実在ブランドを題材にした仮想ケースで、STPと4Pを一日でつくり切る実践型プログラムです。
マーケティングは、マーケティング部だけの仕事ではない
マーケティングを「宣伝や販促のこと」と捉えると、その効果は限定的になります。企画・開発、生産、物流、宣伝、販売、アフターサービス——そのすべてが、お客様にとっての「買いたい理由」(あるいは「買いたくない理由」)の源泉です。つまりマーケティングは、会社全体の仕事なのです。
そして、お客様の「買いたい」を作ることは、決して容易ではありません。だからこそ理論が要ります。理論は組織全体の共通言語になり、施策の再現性を高めてくれます。
弊社のマーケティング研修は、STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)と4P(Product・Price・Place・Promotion)という王道のフレームを、講義で「知る」のではなく、ケース演習で「使えるようになる」ことを目的としたプログラムです。
実在ブランドの仮想ケースで、一日かけてつくり切る
研修の背骨となるのは、一つの仮想ケースです。
たとえば標準版では、欧米で約90年愛されてきたチョコレートのロングセラーブランドを題材に、「このブランドを日本で売り出すことになった」という設定でSTPと4Pを設計していただきます。実際に商品を開封して味わうところから始まり、まず直感でラフ案を作成。その後、STPを学んでブラッシュアップし、4Pを学んで最終案に仕上げ、グループごとに発表する——という流れです。
同じ商品でも、欧米と日本では購買行動、流通構造、製品サイクル、品質へのこだわり方が大きく異なります。海外で成功したブランドをそのまま持ち込んでも売れません。「誰に・どんな価値で」から作り直す必要がある——受講者は演習を通じて、それを身をもって理解します。
自分たちで考えた案が、学ぶたびに次々と進化していく。この体験こそが、フレームワークを「知識」から「武器」に変えます。
「買いたい」の正体を、深く掘る
STPパートの核心は、ベネフィットの捉え方です。

お客様は「機能」そのものを買うのではなく、機能がもたらすベネフィットを買っています。研修では、機能的ベネフィット(できること)だけで満足せず、情緒的ベネフィット(どう感じるか)、自己表現的ベネフィット(どんな自分でいられるか)まで掘り下げる訓練を行います。
そのうえで、セグメンテーションの切り口と失敗パターン、ターゲット選定の7つの評価軸、ポジショニング(競合と比べた独自価値)の8つの型を学びます。「誰にでも売りたい」と考えた結果ターゲットがぼやける、規模の大きい市場を安直に選ぶ——といった、実務で頻発する失敗も具体的に扱います。
4Pは、バラバラでは機能しない

4Pパートでは、それぞれを「価値」という一本の軸で捉え直します。Productは価値を具体化し、Priceは価値を金額に翻訳し、Placeは価値を届く形にし、Promotionは価値を伝わる形にする。この視点があると、4つの打ち手が自然と噛み合ってきます。
各Pでは、定義と陥りやすい誤りを押さえたうえで、実在企業の事例と短い意思決定演習を組み合わせます。
・Product:三層構造(中核・形態・付随)/商品名の変更だけで意味づけが変わったロングセラー飲料の事例
・Price:3つの価格決定視点(コスト・競合・顧客価値)/「あなたならいくらに値付けするか」の演習/「商品で儲けない」ことで安さと高収益を両立させた小売チェーンの事例
・Place:チャネル設計/「どこで・どう顧客と出会わせるか」の演習/他社が模倣できない配送網を築いた飲料メーカーの事例
・Promotion:認知→理解→比較→購買→継続の設計/「誰に・何を・どう伝えるか」の演習/意味づけを変えて売上を大きく伸ばした菓子の事例
最後に、4Pがバラバラになっていないかを点検します。高級ポジションなのに安売りしている、「時短」が売りなのに販促は価格訴求——こうした不整合は、実務でも驚くほど頻繁に起こります。「ターゲットがずれたら4Pが破綻するくらいで丁度よい」。この感覚を持ち帰っていただきます。
学んだ翌日から、自分の仕事に使う
研修の締めくくりは、自己の業務への落とし込みです。
営業・マーケティング部門の方は、自分が担当する商品・サービスにSTPと4Pをあてはめ、打ち手が一貫しているかを点検します。総務・IT・人事など間接部門の方には、「自社の社員をお客様と見立てる」読み替えをご用意しています(Product=提供する制度や仕組み、Price=社員が払う手間や心理的コスト、Place=届ける接点、Promotion=周知と利用促進)。間接部門の仕事もまた、相手の「使いたい・頼りたい」を作る活動だからです。
研修概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 営業・マーケティング部門/商品開発・企画部門/間接部門を含む全社員(階層問わず) |
| 期間 | 1日(半日×2回への分割も可能) |
| 形式 | 仮想ケースのグループ演習が中心。講義は理論の要点に絞る |
| 到達目標 | STPと4Pを共通言語として使い、自社の打ち手の一貫性を点検・設計できる |
| カスタマイズ | 題材ケースは、貴社の業界・商材に合わせて差し替え可能(BtoB向けの設計にも対応) |
このような企業・部門におすすめです
・マーケティングの共通言語がなく、施策の議論が感覚論になりがち
・良い商品なのに「誰に・どんな価値で」が曖昧なまま売っている
・価格競争から抜け出したい(値引き以外の打ち手を組織的に持ちたい)
・海外ブランドの国内展開や、既存商品の再ポジショニングを検討している
・営業・開発・販促がバラバラに動いており、施策の一貫性を高めたい
内容・題材・時間は貴社の状況に合わせてカスタマイズいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
