組織マネジメント研修
自組織の健康診断から始め、チーム体験ワークとGRPIモデルを通じて、「うちの組織はどこから手をつけるべきか」を管理職自身の言葉で言語化する1日プログラムです。
「うちの組織、どこから手をつけるか」に答えを出す
管理職の方に「自部署の課題は何ですか」と伺うと、多くの場合「コミュニケーションが足りない」「メンバーの当事者意識が弱い」といった答えが返ってきます。しかし、そこから具体的な打ち手にたどり着けているケースは多くありません。
原因の一つは、組織を診るための「ものさし」を持っていないことです。ものさしがないと、課題は漠然とした印象論にとどまり、打ち手は「もっと声かけをする」といった精神論になりがちです。
弊社の組織マネジメント研修は、GRPIモデルという組織運営のフレームワークを軸に、自部署の状態を4つの層で診断し、明日から動かせる打ち手にまで落とし込む1日プログラムです。
まず、自組織を健康診断する
研修は、講義ではなく自己診断から始まります。「私の組織では、お互いに本音で意見を言い合っている」「私の組織では、一度決めたことは必ず実行に移している」——こうした具体的な設問を、楽しさ・厳しさ・コミュニケーション・成果・効率性・顧客志向という6つの観点から、YES/NOでチェックしていきます。
重要なのはその後です。客観的にチェックした結果を、今度は主観的に眺め直します。
「この結果を前にして、私にはどんな気持ちが湧いているか」「どこに痛みを感じ、どこに誇りを感じるか」「これは現場のせいだと他者化せずに、自分の関わりがどう影響しているか」——ここで生まれる当事者としての痛みや覚悟が、その後の学びの燃料になります。
体験ワークで、組織マネジメントを「起こす」
次に、チームで一つの体験ワークに取り組みます。
標準版では「無人島プロジェクト」を用います。船が転覆して無人島に漂着し、救助が来るのは3日後。限られた物資の中から使うアイテムを選び、3日間の生存計画を全員で立てる——という設定です。ゴール設定から始め、時間帯ごとの行動計画と役割分担まで作り込み、チームごとに発表します。
このワークの価値は、計画の出来栄えそのものではありません。短時間で目標を決め、役割を分け、合意形成していく中で、参加者は自分たちのマネジメントの癖を「その場で」再現します。誰が言い出しっぺになり、誰がまとめ役になり、誰がブレーキをかけたか。目標は誰の納得を得ていたのか。日常の職場で起きていることが、驚くほど忠実に立ち現れます。
GRPIモデルという「ものさし」を手に入れる

体験の直後に、GRPIモデルを学びます。1972年にRichard Beckhardが提唱した、組織のパフォーマンスを決める4要素のフレームワークです。
そして、先ほどの体験ワークをこの4つの視点で振り返ります。目標はどう決まり、各自はどれだけ納得していたか(G)。役割分担は適切で、より良い役割の取り方はあり得たか(R)。結論に至るプロセスはどうだったか(P)。発言のしやすさや雰囲気はどうで、関係性は何によって深まったか(I)。
自分たちが数十分前に体験したばかりの生々しい事実を素材にするため、フレームワークが一気に腹落ちします。
自部署に持ち帰り、「今」と「これから」を描く

後半は、いよいよ自部署です。GRPIで簡易診断したうえで、各要素を掘り下げます。
・G(目標):目標には意義目標・成果目標・行動目標という種類があること、SMARTゴールの考え方。さらに、職場でメンバーに投げかける5種類の問い(意味づけ/感情/未来/自分ごと化/一体感)を持ち帰ります。目標は掲げるだけでなく、対話を通じて浸透させるものだからです。
・R(役割):役割類型の一覧をもとに、誰がどの役割を担っているかを実名で棚卸しします。空いている役割、重複している役割が見えてきます。
・P(プロセス):意思決定や情報共有の進め方を、仕組みとして見直します。
・I(人間関係):組織図をもとに関係性を布置し、主要な関係者の「心のつぶやき・言い分」を書き込んで可視化します。俯瞰して眺め(バルコニービュー)、それぞれの立場に立って考える(ダンスフロア)ことで、動かすべき難所とキーパーソンが浮かび上がります。
各要素について「今」と「これから」を記入していくため、研修が終わる頃には、自部署の変革シナリオが手元に残ります。
締めくくりはKPT(Keep/Problem/Try)です。続けること、課題、明日から試すことを自分の言葉で整理し、持ち帰っていただきます。
研修概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 課長・部長などの管理職/チームリーダー/マネジメント候補層 |
| 期間 | 1日(半日版・複数回版への調整も可能) |
| 形式 | 自己診断・体験ワーク・グループ討議が中心。講義は要点に絞る |
| 到達目標 | GRPIで自部署を診断し、「今」と「これから」を具体的な打ち手として描ける |
| カスタマイズ | 体験ワークの差し替え、組織サーベイ結果と組み合わせた設計にも対応 |
このような企業・部門におすすめです
・管理職の課題認識が「コミュニケーション不足」で止まっており、打ち手に進まない
・新任管理職に、組織を診る共通のものさしを持たせたい
・組織サーベイを実施したが、結果を現場の行動変容につなげられていない
・チームの目標が「上から降ってきたもの」のままで、メンバーに浸透していない
・部署内の人間関係に難所があり、どこから手をつけるべきか見極めたい
内容・ワーク・時間は貴社の状況に合わせてカスタマイズいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
